関西で歴史を感じる旅といえば、どうしても京都や奈良の名所を思い浮かべがちです。しかし、有名すぎるがゆえに観光客で混雑していたり、あまりにも整備されていて、その土地ならではの空気を味わいづらく感じることもあります。
そんな時におすすめなのが、飛鳥時代や古墳時代の史跡が点在する明日香、橿原、桜井エリア。日本のはじまりに触れられるこの地域では、自然とともに古代のロマンを肌で感じることができます。
おすすめスポット
橿原神宮と神武天皇陵
初代天皇・神武天皇を祀る橿原神宮は、静寂に包まれた広大な境内と荘厳な本殿が魅力。隣接する神武天皇陵は、日本建国の神話にゆかりのある神聖な地です。さらに、すぐ近くには「奈良県立橿原考古学研究所附属博物館」があり、古代の出土品や考古学的資料を通じて、より深く歴史を学ぶことができます。史跡と学びの両方を楽しめる、古代探訪の拠点にふさわしいスポットです。
箸墓古墳
全長約280メートルの前方後円墳で、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓という説もある日本最古級の古墳。静かな田園風景の中にたたずむその姿は圧倒的で、近づくほどにその規模と神秘性に心を奪われます。季節ごとに表情を変える周囲の自然も魅力で、古代のロマンを感じながらゆったりと散策が楽しめます。歴史好きの大人にこそ訪れてほしい名所です。
飛鳥寺
日本最古の本格的仏教寺院として知られる飛鳥寺。ここは、乙巳の変（大化の改新）で滅亡した蘇我氏を偲ぶ寺でもあり、彼らの権勢と信仰の象徴とも言える場所です。境内には飛鳥大仏と呼ばれる日本最古の仏像が今も静かに佇み、訪れる人を穏やかに迎えてくれます。激動の古代史と仏教文化が交錯するこの場所は、時代の転換点に思いを馳せるのにふさわしい静けさを湛えています。
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