秋の訪れとともに、淡い風に揺れるコスモスの花たちが野山を彩る季節。大阪から足を延ばしやすく、花景色にひたれる3つのスポットをご紹介します。都市近接で気軽に行ける場所から、海を背景に開放感ある丘の花園まで。あなたの“秋の1日”を彩るコラムとして、ご参考になれば幸いです。
万博記念公園(吹田市)
秋になると公園西側・「花の丘」エリアに約14~15万本という大規模なコスモスが植えられ、色とりどりの秋草との共演が目を引きます。毎年「コスモス・コキアフェスタ」が開かれ、コスモスだけでなく約3,500株のコキア、さらにはミューレンベルギア、赤そばなどが彩りを添える演出がなされます。
見どころ・撮影ヒント
- コスモスの見頃は例年10月中旬~下旬頃。早めに開花する年や遅めの年もあるため、公式の開花情報をチェックして旅程を立てたい。
- コスモスは「センセーションミックス」「センセーションホワイト」「キバナコスモス」など複数の品種が区画的に植えられており、濃淡や形の違いを楽しめる。
- 起伏のある丘に植えられており、斜面を利用した視点(下から見上げる構図など)が映える。
- コスモスとコキアが重なり合う時期なら、赤く紅葉したコキアのモフモフ感がアクセントに。
- 開園時間は9:30~17:00(最終入園16:30)など。フェスタ期間中は撮影イベントなども併設されることがある。
- 混雑する日もあるため、午前や平日をねらうとゆったり撮影できる可能性。公園は広いため、事前に花の丘の位置を地図で確認しておくと無駄な歩きが減る。
花博記念公園 鶴見緑地(大阪市)
かつての花博会場跡地を活かした都市型公園で、緑と花の調和が魅力。鶴見緑地では、特に「風車の丘」の大花壇あたりにコスモスが植えられ、風車と一緒に写せるロケーションが定番構図となっています。
見どころ・撮影ヒント
- 他スポットに比べて見頃が少し遅めで、例年11月上旬?中旬ごろがピークになることも多い。
- 風車越しにコスモスを撮る構図は公園らしさを感じさせるのでおすすめ。風車を背景に置くか、前景に花を置くかで変化をつけてみる。
- 背景が比較的落ち着いているため、主役のコスモスを引き立てやすい。
- 平日・早朝に訪れると、人影が少なく静かな撮影環境を得やすい。
- アクセスが良いため、大阪市内滞在中にふらっと立ち寄るのに適している。
あわじ花さじき(淡路市)
丘陵地に広がる「天空の花園」という呼び名がふさわしい、海と空を背景に広がるスケール感のある花畑。コスモスは10月中旬~11月上旬までが見頃とされ、50万本規模の植栽となる年もあります。
ここではセンセーションやイエローキャンパス、ピコティ、シーシェルなど多様な品種が植えられる一方、背丈が低く倒れにくい「ソナタ」品種も使われるなど、花の見栄えも考慮された植栽が行われています。
見どころ・撮影ヒント
- 海と空、山々を背景に入れた「水平線+コスモス」の構図がこの地ならではの魅力。
- 斜面や丘の高台をうまく使い、花越し・花越しの視線を変えると画に深みが出る。
- コスモスと併せて、サルビア、ブルーサルビア、赤ソバなどの秋の草花との色のコントラストが楽しめる。
- 入園無料であるため、コストを気にせずじっくり撮影を楽しめる。
- 海風や風の影響を受けやすいため、風が強い日は三脚を低めに構える、風除けを使うなど撮影対策を。
- 淡路島までの移動時間を見込むと、宿泊や早朝出発が有利。